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年度 2017
科目名 精神看護学U
担当者名 心光 世津子・寳田 穂・麻生 浩司・谷口 俊恵
単位 1
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科目目的
Course Objectives
 精神看護を実践するための具体的な知識と技法を学ぶ。精神疾患や障害をもつ人に対する看護アセスメントの考え方を身につける。
到達目標
Class Goal
1.精神看護実践の基本となる諸理論と実践との関連が理解できる。
2.精神科における入院の特徴をふまえた看護アプローチを考えることができる。
3.精神科看護における倫理的問題と問題への取り組みについて考えることができる。
4.精神疾患・障害をもつ人に対する看護過程を展開するためのアセスメントの視点、考え方を
 理解できる。
5.プロセスレコードを用いた関係のアセスメントやその活用方法が理解できる。
6.精神疾患・障害をもつ人への理解を深め、地域で生活していくための資源や看護アプローチの
 方法について考えることができる。
7.当事者主体のかかわり、ストレングスやその人らしさを大切にすることの重要性や意味を考え
 ることができる。
授業内容
The Content of the Course
 精神看護を実践するための技法について、ロールプレイングやディスカッション、体験を通して、基礎的な理論と結びつけながら、具体的な知識と技法についての理解を深める。また、精神科医療における行動制限、安全管理や災害時の対応の実際について学ぶとともに、精神科における倫理的問題も考慮したアプローチの実際についての理解を深める。精神看護アセスメントについては、事例を用いて、アセスメントや援助対象へのアプローチ方法、援助内容を議事体験し、具体的に理解を進める。そして、対象者の理解を深めるとともに、自己理解も深め、精神看護を実践するための基本的な知識や技法について理解を深める。
授業計画
Class Plan
第1回 ケアの人間関係:状況のとらえ方、観察・面接の実際
第2回 精神科における治療・看護のはじまり:入院時オリエンテーションの実際
第3回 精神科における安全管理(自殺予防含む)と災害時の看護を考える
第4回 精神科における倫理的問題、患者の権利とアドボカシーについて考える
第5回 行動制限と人権:身体拘束の実際
第6回 精神科における身体のケアの実際
第7回 精神看護アセスメント@ 事例の提示とアセスメントの考え方
第8回 精神看護アセスメントA 対象理解と回復・ストレングスモデル:個人で考える
第9回 精神看護アセスメントB 援助の方向性:グループで考える
第10回 精神看護アセスメントC 援助の方向性:グループの発表と全体ディスカッション
第11回 精神看護アセスメントD 援助の実際:ロールプレイングとプロセスレコード
第12回 精神看護アセスメントE 評価:セルフケアを支えるケア ディスカッション
第13回 レクリエーションの実際と精神科看護
第14回 地域生活を支える(地域の実際を調べてみよう)
第15回 精神看護の考え方と援助について自分の考えを語る、他者の考えを聴く
定期試験
授業方法
Class Method
ロールプレイング、グループワーク、実際の体験、事例展開等の方法を盛り込みながら授業を行う。
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
予習:提示する教科書の予習範囲を読んで授業に臨むこと。
   演習ではあらかじめ提示された事前学習をして臨むこと。
復習:毎回講義や演習で学んだ内容を復習しておくこと。
   また、講義ではミニレポートや課題を課し、演習では事後課題を提示することがある。
   返却された提出課題で指摘された点については自学自習しておくこと。
評価方法
Evaluation Method
・試験期間中に試験を実施(50点)
・平常点等(50点) 平常点等配点内訳:提出課題30点 授業への積極的参加度20点

教科書
Textbook
武井麻子ら/精神看護学1 精神看護の基礎/医学書院
武井麻子ら/精神看護学2 精神看護の展開/医学書院
参考書
Reference Books
野中浩幸、乾富士男、心光世津子編/精神看護学実習ポケットブック/精神看護出版
宮本真巳/感性を磨く技法1 看護場面の再構成/日本看護協会出版部
宮本真巳/援助技法としてのプロセスレコード/精神看護出版
カタナ・ブラウン/リカバリー〜希望をもたらすエンパワーメントモデル/金剛出版
チャールズ・A・ラップ、リチャード・J・ゴスチャ/ストレングスモデル 〜精神障害者のためのケースマネジメント/金剛出版
地域との連携
Cooperation with the Community

担当教員への連絡方法
How to make Contact

受講上の注意
Notices

卒業認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
1.知識・理解 1−1 さまざまな心理・社会的・文化的背景を持ち、発達段階や健康レベルも
  多様である人の生活を理解するための幅広い教養や基礎知識を身につけている。
1.知識・理解 1−2 生活者としての人を支援するために必要な専門的知識を習得している。
2.技能・表現 2 生命の尊厳と人権尊重を基盤とした倫理観と人の価値観を尊重したコミュニ
  ケーション方法を身につけている。
3.思考・判断 3−1 人の生活や健康を支える様々な要因(身体心理社会的)についての情報
  を収集し、分析することができる。
3.思考・判断 3−2 援助が必要な人の状態を明確にして、援助の根拠を特定することができ
  る。
3.思考・判断 3−3 生活および医療全般にわたって、その人に起こりうる事態を予測し、論理
  的思考力と的確な問題解決能力に基づいて、最善策を導き出すことができる。
4.態度・志向性 4−1 患者のトータルケアを行うプロフェッショナルな看護師として社会に
  貢献する意欲を持っている。
4.態度・志向性 4−2 看護師として、生涯にわたって自分を高めていこうとする強い意思・
  意欲を持っている。
5.看護実践力・多職種間連携能力 5 患者の回復過程において、他の医療職者や福祉関係の職
  種との連携が必要であることを理解し、あらゆる角度からその人や家族への援助ができる能力
  を身につけている。

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